月曜日

このサイトについて



こんにちは。
「とやまのカッコいい地名」に、ようこそお越しくださいました。

このサイトは、頭のおかしいバードウォッチャー(管理者)が鳥探しの最中に富山県内で出会ったかっこいい地名を、順不同で紹介しています。

収録した地名は、地名そのものの持つ発音や漢字表記のカッコよさを基準に選んでいます。地名の由来や地域の歴史的・民俗学的考察については、他に詳しいサイトがいくつもありますのでそちらに譲ります。

地名は集落名がメインです。山や川や峠や滝にもカッコいいな、と思う名前は多いのですが、そこまで手を広げると収拾がつかなくなりそうなので、あくまで本業?のバードウォッチングの合間に行える範囲で、「人の住んでいる(住んでいた)ところ」という縛りにしました。

あくまで個人的な基準で選んでいますし、まだあまり足を運んでいない地域もありますので、内容には不足や偏りがあるかと思います。「私選・富山のカッコいい地名(作成中)」が正確な内容です。

当サイトのコンテンツはすべて管理者の郷土愛から 成り立っています。しかし、さらに強い郷土愛をお持ちの方がご覧になると、多少の不快感を持たれるかもしれません。

おおらかな郷土愛と、少しのユーモアを持ってお付き合いくださいm(_ _)m

火曜日

砺波市油田(あぶらでん)

高岡駅からJR城端線沿いに砺波市街地方面に向かうと現れる、砺波市の油田地区。(→GOOGLEマップ




ここは絶対「ゆでん」と読みたいところです。100歩譲ってもアブラダですね、アブラダ国王。
石油王が住んでいるに違いありません。



まずはガソリンスタンドを探さなければなりません。

「エネオス 油田SS」なんかがあったらテンション上がりますよね。さらに「セルフ」とか書いてあったら「え?掘っちゃっていいの??」とウキウキ採掘モードになりそうです。





一軒もありません。もうちょっと南ともうちょっと北には固まってあるんですが。。。無念。





油田保育所からも、石油王のセレブ観は感じられません。

おしゃべりをしている父母もいません。油田なのに、誰も油を売っていないようです。









油田郵便局も普通。オイルマネーはどこに行った?



 






油田地下歩道!テンションちょっと上がりましたが、中は普通の歩道でした。ポンプもつるはしも何もない。







消防油田分団の消防器具置場は立派です。油田火災は怖いですからね。






ちょうどJR油田駅にハットリ君電車が到着しました。ニンニン。

さすが油田駅、行き交う列車は全てディーゼル車両です。


最後にちょっとだけ油田っぽさを感じることができました。
アブラダ国王万歳!


※ちなみに地名の由来は、付近よりも少しだけ高台にあり灌漑が難しかったため、稲作ではなく菜種(アブラナ)の栽培が行われていた地域だから、だそうです。





高岡市戸出狼(といでおおかみ)



戸出狼は高岡市の国道156号線沿いにある地域です。(→GOOGLEマップ




地名に狼ですよ。かっこよすぎます戸出ウルフ。

オオカミがいるんでしょうか?それとも「壬生の狼」みたいな浪士隊が治安を維持しているのでしょうか?

気になる気になる。



 「戸出○○」という地名は高岡から砺波にかけて分布しています。旧戸出町のズバリ「狼」という地名だったと考えると、さらにテンションが上がります。







 かつてのオオカミの名残りを探して歩きます。





セレモニーホールとペット葬儀社がありました。



無関係です。考えすぎです。



せめて子供を探したい。戸出おおかみこどもの雨と雪。








しかし、やたらと子供に声をかけたり尾行したり写真を撮ったりするのはご時勢上よろしくありません。自分が違うタイプのオオカミだと勘ぐられ、通報される危険があります。




ちなみに地名の由来をざっくり調べたら「オオカミ」ではなく「大亀」らしいとのこと。


それはそれで怖い。








日曜日

魚津市虎谷(とらだに)


虎谷地区は、魚津市の山の中にあります。(→GOOGLEマップ


谷や沢に動物名が付くタイプの地名の中では、間違いなく県内最強です、タイガーバレー。



この地にはかつて「虎谷金山」があり、江戸前期まではものすごい量の金を産出していたそうです。
廃坑跡の穴ではミスターXが悪役レスラーを養成しているに違いありません。
 調べに行きましょう。



虎谷へと続く唯一の道は、この暗く細く、中でカーブしていて出口が見えないトンネルです。
まさに虎の穴。












 ドキドキしながらトンネルを抜けると、意外にも安曇野のようなさわやかな景色が続きます。




沿道では、数百年の金山の歴史を感じさせる遺構があちこちに見られます。





虎谷地区は現在でも十数件の世帯の方が暮らされているようで、新しい方もいらっしゃるようにお見受けしました。






地域の歴史を語り継ぐための石碑も多く、地区としての誇りとまとまりの強さを感じます。










 集落の出口が県道の終点です。





 結局、レスラーもランドセルも見つけられませんでしたが、そんな物以上に重厚な歴史を感じることができる地域でした。










富山市山田今山田(やまだいまやまだ)



山田今山田は富山市の旧山田村、牛岳温泉スキー場と夢の平スキー場の間に位置する地域です。(→GOOGLEマップ




 漢字表記もひらがなの読みも、回文のようなテンポの良さとコミカルさがある地名です。

 旧山田村の地名は、必ず頭に山田がついて「山田○○」となっています。富山市水橋と同じシステムです。もともと「今山田」だった地名が、富山市との合併により「山田今山田」になってしまったものと推察されます。





山田温泉から湯谷川ダムを通過し、急な登坂をくねくねと進むと、「今山田」の文字が現れます。

うん、今山だ。納得。




熊出没注意の看板は必須アイテム。



さらに進むと出ました山田今山田地区。

この天空感は感動します。




二つのスキー場に挟まれた、標高も斜面の向きもほぼ同じ山域ですので、さもありなんです。

 天空の集落と名付けたいです。




大杉がありました。天狗が住んでいた旨の解説があります。
この景色を見せられた後だと素直に納得します。





かつらの大木も。

大木+天空感。「富山のラピュタ」と名付けたいです。


ところで、話を地名に戻しますと、「やまだいまやまだ 」という語感は他のカッコいい地名にはないカッコよさがあります。



「山田!今!山田!」と勢いよく読むと、大喜利の司会の歌丸さんが「山田く~ん小遊三さんに一枚あげて~」と呼んだにもかかわらず、座布団運びの山田隆夫さんがちょっと後回しにしようとしたことに対してのキレた歌さんのセリフになります。


さらにこの地名の良さは「山田今山田?」と半疑問形にするともっと加速します。独り言だと意味の分からない自問自答ですが、会話文の一部に組み込むと世界が広がります。山田には地名としての意味と人名としての意味、両方持たせることが出来るので、いろんな解釈が可能です。


「山田君、いま山田村にいるの?」という人名=地名の意味の「山田今山田?」であれば、それに対する答えは「山田、今砺波!」「山田、まだ小矢部!」などとなります。


「山田村は今でも自治体としての山田村ですか?」という地名=地名の意味の「山田今山田?」であれば、対する答えは「山田、今富山!」となります。


「山田さんは、今、山田さんですか?」という人名=人名の意味でとると、さらにドラマが広がります。

数年前に別れた元彼女(山田さん)とばったり再開し、もう一度やり直したい、でも山田さんはもう結婚して苗字が変わっているかもしれない、でも告白したい!そんな揺れ動く男心からの「山田…今、山田?」であれば、対する答えは「山田、今でも山田だよ」または「ごめん…山田、今、佐藤…」となります。
ていうか元彼女を苗字で呼んでいる時点でアウトですが。


これだけ何度も山田今山田と書き続けると、山田とは全く関係なく今田耕司さんの顔が浮かぶのが不思議です。





奥が深いぞ、山田今山田。

土曜日

富山市今市(いまいち)

栃木県に今市市(いまいちし)があり、テレビニュースで「いまいち市長」とか「いまいち警察署」とか流れるたびにうらやましく感じていたのですが、富山市にもありますよ今市が。四方浜と八町の間くらいにあります。(→GOOGLEマップ






現在は交通の要衝になっています。


地名としての今市のカッコよさは、何といってもその万能性にあります。



「ヘアーサロンいまいち」
「オートショップいまいち」
「いまいちラーメン」
「いまいち進学塾」
「いまいち法律相談所」
「いまいち婦人会」
「いまいち信用金庫」
「いまいち内科」
「いまいち鮮魚店」



と、どんな名詞にも素敵にフィットします。こんな懐の深い地名、なかなかありません。カッコよすぎます。

今治タオルに対抗して、今市タオルってのもB級ブランドとしてありだと思います。


 色々書きましたが実在する団体があったらごめんなさい。







砺波市野武士(やぶし)



砺波市野武士地区は、庄川の右岸、頼成の森の入り口やや南に位置しています。(→GOOGLEマップ


 




地名が野武士!地名が野武士!それだけでテンション上がります!本当は「やぶし」らしいですが、上がったテンションは下がりません。ぜひともノブシと脳内変換したいです。

自己紹介は「野武士の佐藤です」「野武士の山本です」。
または「山田です。産まれも育ちも野武士です」。

もう住民全員が三船敏郎に見えてきそうです。






 サムライはもういないようです。

 このスーパーカッコいい地名がバス停名になっているということは、当然その北側に「野武士北」という停留所がないかが気になります。


例えば、学校帰りの高校生たちがバスの中で、この後集まってバンドの練習やろうぜ、となったときに 、

「お前んちどこだっけ?」
「野武士」

と言うと、なんだか噛み合っていないシュールな会話なだけですが、

「お前んち どっこだっけ?」
「野武士きた!」

と言うと、それはバンドの練習どころではない緊急事態が発生していることになります。

運転手さんが「次はー・・・ 野武士きた!野武士きた!」とアナウンスしたらそれはもう襲撃事件です。車内はパニックです。



 ところが残念ながら野武士の北側のバス停は「安川南」でした。

 安川近辺の古地名は般若(はんにゃ)でして、般若中学校なんかもあるのでバス停の並びが「野武士」→「野武士北」→「般若」→「般若北」だったらどんなに良かっただろうに、と妄想してしまいます。


 いちおう「ヘアーサロン野武士」とか「ネイルサロン野武士」みたいなものもないかと探しましたがありませんでした。


がっかりですがもう野武士だけで十分にカッコいいので贅沢を言うのはやめましょう。