富山市大双嶺は、旧大山町の黒川源流にあった村(廃村)です。(→GOOGLEマップ)
正しくは「おおそうれい」ですが、地元では「オオソーレー」「オオソーレ」と呼ばれているようです。
とにかく見なければなりません。
見よう見よう!
♪オオソーレーミーーヨーーーー!!
大双嶺にたどり着くには、途中いくつもの廃村を通過しなければなりません。県内屈指の秘境と呼べるでしょう。
東福沢の交差点から、片山学園と大山ゴルフクラブの間を、黒川に沿って遡っていきます。
石渕橋から先しばらくの区間はマリオカートのようなコースが続きます。落ちてもジュゲムは助けてくれません。
下双嶺(しもそうれい、廃村)を通過し、さらに進みます。
荒屋敷(あらやしき、廃村)を過ぎてしばらく進むとアスファルトの道が終わり、分岐が現れます。右が大双嶺です。とにかく廃村だらけです。
右へ進みます。
10分ほどでわだち跡がなくなります。細い踏み跡を確認しながら上流側へ進みます。
よく見ると杉植林になっている地面が階段状に整地されています。
もと、耕作地だった名残りでしょう。
石組みが現れました。屋敷跡のようです。
かなり大きな屋敷が何件も立っていたようです。
沢には橋の跡も残っています。
この橋を人や荷が行き交い、賑わっていたころを偲びます。
大双嶺跡を通過してさらに進むと蛇越(じゃごえ)という峠を越えて熊野川最上流の集落、河内(廃村)へと続きますが、今回はここまでとしました。
大双嶺はハッキリと探すつもりで訪れないとわからないほどの痕跡になりつつありました。
全ての営みが原始の森へと還ろうとしています。
今は人の声もなく、黒川源流の沢音だけが消え去った村への称名のように響き続けていました。