土曜日

上市町眼目(さっか)


眼目地区は富山県上市町、丸山総合公園と片地池の間に位置しています。(→GOOGLEマップ





「眼目」と書いて「さっか」と読む、というのは県内では結構知られています。「眼目山立山寺」という有名なお寺があるからです。








でも私は幼少のころ、このお寺を「めめやま たてやまじ」と読んでいました。

眼目=メメだったら当然ここは希少生物メメクラゲを探すべきなのですが、残念ながら山村なのでそれは無理です。


しょうがないのでメメクラゲに刺された人のようにふらふらと彷徨いながら集落のお医者さんを探します。「眼目眼科」があったら世界中の三つ目族の聖地になりますね。テンシンハンとか。

「眼目歯科」があったら「どっちだよ!」と突っ込みたいですし、「眼目耳鼻咽喉科」なんて最高に素敵ですね。オールラウンダーな感じがあります。






でも現状でそんな病院は見つかりませんでした。どなたか開業してください。



黒部市生地(いくぢ)

黒部市生地地区は、黒部市の海沿いに位置する港町です。(→GOOGLEマップ

富山県民にとってはメジャーな地名かと思われます。





 黒部漁港のお膝元ですから、お土産物としては鮮魚は有名ですね。


生地かまぼこも有名です。




 でも、私が探しているのは別のものです。





案内マップにも出ていません。




港町をさまよいます。





 有名な片持旋回橋。船が通るときには左岸を軸に回転します。





 海底を通る歩道も有名です。





でもそうじゃなくて、私としては生地で梨を作るか売るかしてほしいんですよ。生地梨。

そのままでも全国区のインパクトがある上に、「いくじなしのタルト」「いくじなしジュース」「いくじなしジャム」など多角的な展開も可能です。サービスエリアや道の駅に置いてあったら飛ぶように売れるでしょう。少なくとも私は買います。

パッケージイラストはハイジで決定ですね。クララのバカ!生地梨!








 あと、生地で育児休業とかもいいですけど、そういう切り口では探索しませんでした。








どうしても梨を売ってください。JA生地さん、お願いします。


南砺市蛇喰(じゃばみ)



蛇喰地区は南砺市の砺波ロイヤルゴルフ場の北側に位置しています。(→GOOGLEマップ


蛇を喰うと書いてジャバミ。漢字表記も読み方も、富山県で五本の指に入るカッコいい地名です。






実際訪れてみると、蛇を食べなければならないような寒村には見えません。


豊かで長閑な田園風景です。





 蛇料理店の看板もありません。






蛇や竜の文字が付く地名は、水害や土石流などに由来することも多いそうですね。



 蛇喰という地名そのもののインパクトがあまりにも大きいので、何のひねりもないままリポートを終了します。








黒部市宇奈月町栗虫(くりむし)

栗虫地区は黒部市の旧宇奈月町エリア、墓ノ木と宇奈月温泉の間にあります。(→GOOGLEマップ

飛び地が多いのは地名と関係あるのでしょうか。栗虫の本体がどこなのかわかりにくいです。

栗の中にいる虫といえばクリシギゾウムシのことでしょうか?地名としてはちょっと嫌です。せめて由来が「栗蒸し」であってほしい。


宇奈月方面に向かいます。

そもそも「宇奈月」って地名がカッコいいです。が、全国的に有名な地名については今回割愛しました。フジテレビの「オレたちひょうきん族」で「うなづきマーチ」という歌が作られた際、宇奈月町でロケが行われたのは記憶に新しいところです。

他に氷見とか滑川もカッコいいよね。恋愛と同じで、あまりに身近すぎて大切さに気付かないパターンです。


さて栗虫地区へ向かうには、宇奈月温泉に向かう相本橋を渡らずに、その手前から「スキーのゲレンデ?」ってくらい急な車道を駆け上がります。




「この先通行注意」の看板までがすでに通行注意区間です。



水力発電所の前を通過。

本題からずれますが、発電所って間近で見るとかっこいいよね。





 栗虫地区に突入です。虫以前に栗の木を見かけません。




 静かな山里です。





 消防施設です。





 クリムシ小型動力ポンプ。

いくら小型とはいえ、クリシギゾウムシの力で動くポンプではありません。




栗虫とえば中学校を探さなければなりません。


栗虫中学校→栗虫中→くりむしちゅう→くりぃむしちゅー



という奇跡よ起これ!と思いましたが、なにしろこのサイズの集落です。

中学校どころか小学校もありませんでした。

ふもとまで通うのは大変そうです。





 学校がないまま集落を抜けると、その先は冬季通行止めです。




 クマとクリムシ出没注意。












 栗虫に関しては以上です。



立山町座主坊(ざしゅうぼう)


立山町の座主坊地区は、白岩川の最奥集落と、常願寺川の最奥集落を結んだ山の中にあります。
→GOOGLEマップ

間違いなく、県内屈指の限界集落のひとつです。

座主坊と書いて正式にはザシュウボウと読みますが、地元ではザッスンボウとかザッシュウボウとか読み慣わすそうです。

読みの発音もカッコイイ上に、「座主坊」という漢字から想起される映像もカッコイイ。
富山県内でも5本の指に入るカッコイイ地名です(私信)。

立山開山伝説と関係のある地名らしいですよ。




最後の集落を通過して、長いこと細くくねった林道を走ると、突然、人が暮らしていた痕跡が出てきます。





 気持ちよく間伐された林の中に、数戸が集まった小さな集落があります。座主坊地区です。





 今でも人が暮らしておられるそうですが、冬には無人になる(道も除雪されない)地域だそうです。




 
 車から降りて写真を撮っていたら、はるか向こうから野犬が全力で向かってきました。





慌てて車に戻ります。


ここは地の果てザシュウボウ。





 歴史を感じる小さなお社。聞くところによると、祀られていた神様はすでに麓の神社に下ろされたのだとか。






 このお社が賑わっていたころの写真を見てみたいですね。





誰もいない耕作放棄地で、大きな梅の木が満開の花を咲かせていました。





富山のカッコいい地名がまた一つ、地図から消えようとしています。








南砺市林道(りんどう)

南砺市の林道地区は、高清水山の西側山ろくに広がる地域です。(→GOOGLEマップ





 「林道」と書いて「りんどう」です。ほかの読み方があるのかと思ったらそのままです。
男らしいです。







「南砺市の林道で産まれました」と普通に言われると、ちょっぴり悲しいサブストーリーがあるように錯覚してしまいそうです。

 郵便物のあて名も「南砺市林道」だと、その辺の道端に捨てられそうで不安です。










名前から連想される、寂しそうな感じは全くない、人の営みが力強く感じられる地域でした。クマ鈴とか持って行っていたので、安心しました。



上流には林道温泉もあるそうです。露天風呂ではないそうです。




富山市悪王寺(あくおうじ)





旧富山市南部の悪王寺地区。(→GOOGLEマップ
町中の地名なので見落とされがちですが、よく考えるとすごい地名です。悪い王子ですよ。









「富山市のどちらにお住まいですか?」と聞かれて「悪王寺2丁目です」と答えるだけでもインパクトがありますが、悪王寺在住の方はぜひ「吾が輩の住所は悪王寺10万2丁目であるのだ~お前を蝋人形にしてやろうか~フハハハハ~~!!」と攻めてほしいですね。


でも実際は悪王寺=荒ぶる神様=スサノヲのことであるらしいと何かで読みました。神様ですってよ。うろ覚えなので違っていたらごめんなさい。


由緒ある地区のようで、小さくとも立派なお社と丁寧な解説看板から悪王寺の方々の郷土愛が伝わってきます。








そしていつも通りに北を探すと、ありました「あくおうじきた」。


 




悪王寺キタ━(((((((( ;゚Д゚)))))))━!ガタガタブルブル・・・