日曜日

富山市山田今山田(やまだいまやまだ)



山田今山田は富山市の旧山田村、牛岳温泉スキー場と夢の平スキー場の間に位置する地域です。(→GOOGLEマップ




 漢字表記もひらがなの読みも、回文のようなテンポの良さとコミカルさがある地名です。

 旧山田村の地名は、必ず頭に山田がついて「山田○○」となっています。富山市水橋と同じシステムです。もともと「今山田」だった地名が、富山市との合併により「山田今山田」になってしまったものと推察されます。





山田温泉から湯谷川ダムを通過し、急な登坂をくねくねと進むと、「今山田」の文字が現れます。

うん、今山だ。納得。




熊出没注意の看板は必須アイテム。



さらに進むと出ました山田今山田地区。

この天空感は感動します。




二つのスキー場に挟まれた、標高も斜面の向きもほぼ同じ山域ですので、さもありなんです。

 天空の集落と名付けたいです。




大杉がありました。天狗が住んでいた旨の解説があります。
この景色を見せられた後だと素直に納得します。





かつらの大木も。

大木+天空感。「富山のラピュタ」と名付けたいです。


ところで、話を地名に戻しますと、「やまだいまやまだ 」という語感は他のカッコいい地名にはないカッコよさがあります。



「山田!今!山田!」と勢いよく読むと、大喜利の司会の歌丸さんが「山田く~ん小遊三さんに一枚あげて~」と呼んだにもかかわらず、座布団運びの山田隆夫さんがちょっと後回しにしようとしたことに対してのキレた歌さんのセリフになります。


さらにこの地名の良さは「山田今山田?」と半疑問形にするともっと加速します。独り言だと意味の分からない自問自答ですが、会話文の一部に組み込むと世界が広がります。山田には地名としての意味と人名としての意味、両方持たせることが出来るので、いろんな解釈が可能です。


「山田君、いま山田村にいるの?」という人名=地名の意味の「山田今山田?」であれば、それに対する答えは「山田、今砺波!」「山田、まだ小矢部!」などとなります。


「山田村は今でも自治体としての山田村ですか?」という地名=地名の意味の「山田今山田?」であれば、対する答えは「山田、今富山!」となります。


「山田さんは、今、山田さんですか?」という人名=人名の意味でとると、さらにドラマが広がります。

数年前に別れた元彼女(山田さん)とばったり再開し、もう一度やり直したい、でも山田さんはもう結婚して苗字が変わっているかもしれない、でも告白したい!そんな揺れ動く男心からの「山田…今、山田?」であれば、対する答えは「山田、今でも山田だよ」または「ごめん…山田、今、佐藤…」となります。
ていうか元彼女を苗字で呼んでいる時点でアウトですが。


これだけ何度も山田今山田と書き続けると、山田とは全く関係なく今田耕司さんの顔が浮かぶのが不思議です。





奥が深いぞ、山田今山田。